ユーロ売り再燃か?発表の米雇用統計に注目!

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  • 格付け大手フィッチが、スペインの長期格付けを「AA+」に引き下げ
  • ECB(欧州中銀)金融安定報告書で「ユーロ圏銀行、新たなリスクに直面」
  • 豪中銀が金利を据え置く一方、カナダ中銀は利上げ
  • 4日(金)午後9時30分発表の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が60万人 以上の増加なら、全般的にリスク選好的な動きとなって、ユーロ/ドル下落、ドル/円上昇、豪ドル/円上昇と予想。 

格付け大手フィッチが、スペインの格付けを引き下げ

先週末の金曜深夜(29日午前1時37分ごろ)大手格付け会社のフィッチが、スペインの長期格付けを「AAA」から一段階引き下げ、「AA+」とすると発表しました。
この発表を受けて、ユーロは大きく売られました。

またリスク回避的な動きになって、NYダウが100ドル以上下落、経済指標がやや弱かったことも相まって米10年債利回りは低下しました。

 

しかし、スペインの格付けがこれまで最上級の「AAA」だったこと、下げ幅が一段階だけだったこと、今後の見通しが「安定的」だったことから影響は限定的でした。
ユーロ/ドルの軟調な動きはその後も続いたものの、クロス円は週明け東京時間には上記格付け発表時のレートを上回る水準まで上昇しました。

ECB(欧州中銀)金融安定報告書を公表

5月31日、ECB(欧州中銀)が金融安定報告書を公表しました。

 

この中で、「ユーロ圏の銀行は一段の回復力を示し」、「大手銀行グループは危機前の水準を上回る水準に資本を回復することができた」と楽観的な見解を示す一方で、「金融危機の影響で2010年〜2011年にユーロ圏の銀行が計上する追加評価損が、1,950億ユーロ(2,390億ドル)に達する可能性」があり、「実体経済に大きなローン損失リスクが存在し、債券発行の環境が一段と厳しさを増していることが向かい風となる可能性」があるとし、「ユーロ圏の銀行が新たなリスクに直面する」ことを指摘しました。

 

発表が欧州市場の引け後だったこと、ロンドン、NY市場が休場だったことから、当日の反応はそれほどでもありませんでした。
しかし翌6月1日の欧州市場が開くと、主要株価指数が急落、合わせてユーロも大きく売られる展開となりました。

豪中銀は金利据え置き、一方カナダ中銀は利上げを決定

6月1日には、二つの中央銀行が政策金利を発表しました。
まず、昼過ぎにRBA(豪中銀)が政策金利据え置きを発表しました。

大方の予想通りだったため、このニュースが相場に与えた影響は限定的と考えられます。

 

一方カナダ中銀は、こちらも大方の予想通りに、0.25%の利上げと、G7諸国の中で、初めて金融引き締めを開始しました。
しかし発表後の声明で、追加利上げを示唆したものの、その時期や規模については「国内外の経済状況次第」として言及しなかったため、利上げ発表後のカナダ買いは限定的なものとなりました。

4日(金)米5月雇用統計発表!発表後の為替市場はどう動く!?

今週末の4日(金)午後9時30分、米5月雇用統計が発表されます。

 

前月は、非農業部門雇用者数が予想(19.0万人)を大幅に上回る好結果(29万人)となりましたが、労働人口が急激に増加したことから、失業率は逆に悪化(9.9%)するという結果でした。
前日まで、リスク回避の動きが急激に強まって、クロス円が暴落する動きとなる中での発表でしたが、発表直後こそ売り買いが交錯して大きく動いたものの、結局方向性のない動きとなりました。

 

今回の雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数は51.3万人増、失業率は9.8%です。
ただしこの数字は、10年に一度実施される国勢調査のために、臨時に雇用された分も予想に含まれていることから、表面上の数字ほどのインパクトはない、と考えられます。

 

為替市場では、依然として市場参加者はユーロ圏の混乱の行方に注目しています。
ですから雇用統計の結果が多少予想と違っていても、相場への影響は限定的と考えられます。

しかしそうはいっても、予想を上回る数字となれば、欧州問題でリスク回避的な流れとなっている市場に明るい材料を提供することになり、リスク回避志向を弱めることとなるでしょう。

 

非農業部門雇用者数が60万人以上の増加となったり、失業率が9.6%以下となれば、全般的なリスク選好的な動きとなることで、NYダウ上昇、米長期金利上昇、ユーロ/ドル下落、ドル/円上昇、豪ドル/円上昇となると予想します。